欄間のお話

こんにちは!呉・東広島の工務店、豪建ホームの 広報:坂本です

東広島市の御殿のようなお宅をリフォームしました

堂々たる日本建築代表のようなお宅のリフォーム。メラメラと闘志がわいてきました!

能の舞台を思わせる広間に 二対の欄間を施しました

採光、換気、通気、装飾等を目的で部屋と部屋との境目や、部屋と廊下や縁側との境目に設けられる欄間

まずは、欄間の王道『彫刻欄間』

経済産業大臣指定伝統的工芸品の富山の井波欄間・大阪欄間は、工芸品というより芸術品です!

これは大阪欄間の部類です

施主様のご要望により彫刻欄間をガラスで覆いました。

何せ八帖間の田の字型間取り。夏・冬の空調効率化の策です

ガラスで覆う事により、彫刻を埃や傷から守り 拭き掃除が簡単にできます

次は『障子欄間』

開口が自在な引き違い障子欄間は部屋、広縁堺の換気や通風の調節ができます

調べてみると、この他種類があるのです

●透かし彫り欄間―無垢の杉柾に透かし彫り加工(絵柄を切り抜く工法)を施した仕様

●筬欄間(おさらんま)―細い木桟を縦横に組み込んだ仕様のもので、絵柄や形は、それぞれ凝った組子細工や千本格子模様がある 

●竹組子欄間―竹を藤つるで編んだり、自然材を、生かし工夫を凝らして色んなデザインを考えて作った欄間。素朴な材料を使う事によって茶席風の感じも出る 

●壁抜き欄間―壁をくり貫いた左官仕上げの窓に名竹、銘木、変木、幕板形式などをアイデア次第に組み込んだ形式

 

様々な様式があり、それぞれ職人さんの美意識と技が感じられます

昨今、目にする機会が少なくなった日本の伝統美・欄間ですが、日本家屋の情緒と古来の知恵を改めて感じ入りました

―ブログVol.28―